囚われ姫~星屑は寵姫となりて蝶姫となる~
下働きの女に夕飯の件を告げると母さんはキラキラした顔で刹那に聞いた。
その横で真っ赤になりながらもごもごと口を動かす刹那。




いくらヤクザでも、この最強タッグには勝てないだろう




「へぇ“俟那”…可愛い名前ね。夕俟のように強く、刹那のように美しい子になりそうね」
「あたし美しくなんて…」
「“蕾牙”は夕俟の趣味よね。夕俟らしい」




目を細めながら俺の昔話をする。聞いても楽しくも何ともない、俺の過去。
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