囚われ姫~星屑は寵姫となりて蝶姫となる~
「どっか痛い?苦しい?」




子供のような神崎さんにあたしはぎこちなく笑う。




あたしを愛してくれたのは、丹姱さんのタバコの火よりも誘感的な、ヤクザのボス。




「で、この娘が夕俟の妻か?」
「ええ。扇と玲美ちゃんの娘、宮星刹那ちゃんよ」




それは神埼さんよりも低く威厳のある丹姱さんの“夫”からの、堕落への招待状だった。
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