プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「じゃあ、君も安産のお守りをもったらどう? あの調子なら、毎晩ベッドの中から出してくれないんじゃないかな?」
「まだ出来てないですよ?」
「今後の為にね」
ウインクされて、私の頬は朱に染まる。
不思議と、潤哉さんに愛された記憶が蘇ってくるようで……。
昨晩の声と一緒に。
いやだ、これじゃ欲求不満みたい。
私が一人真っ赤になっていると、市ヶ谷副社長は愉快そうに笑っていた。
「ほんとうに可愛いな、君って人は。黒河社長がうらやましいよ」
「もう、からかわないでください。ミシェル探さないと」
「すぐに分かるよ」
確かに……。
清水寺に行くと観光客で溢れていたけれど、ミシェルの特徴のあるブロンドは目立っていたのですぐに分かった。
私はふと市ヶ谷副社長の方を気にして見上げる。とても嬉しそうに頬を綻ばせて手を振っていた。
それがなんだか眩しくて。
すぐに分かったのは、私じゃなくて市ヶ谷副社長だ。
久しぶりなのは彼の方なのに。
「まだ出来てないですよ?」
「今後の為にね」
ウインクされて、私の頬は朱に染まる。
不思議と、潤哉さんに愛された記憶が蘇ってくるようで……。
昨晩の声と一緒に。
いやだ、これじゃ欲求不満みたい。
私が一人真っ赤になっていると、市ヶ谷副社長は愉快そうに笑っていた。
「ほんとうに可愛いな、君って人は。黒河社長がうらやましいよ」
「もう、からかわないでください。ミシェル探さないと」
「すぐに分かるよ」
確かに……。
清水寺に行くと観光客で溢れていたけれど、ミシェルの特徴のあるブロンドは目立っていたのですぐに分かった。
私はふと市ヶ谷副社長の方を気にして見上げる。とても嬉しそうに頬を綻ばせて手を振っていた。
それがなんだか眩しくて。
すぐに分かったのは、私じゃなくて市ヶ谷副社長だ。
久しぶりなのは彼の方なのに。