プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「……逢いたかった、こうして抱きしめたかった」
「私も……」

 丁寧に愛撫されると、もどかしさで尚更昂ぶっていく。

 潤哉さんのやわらかく濡れた舌がやさしくなぞる度、私は腰を浮かせて彼の髪を撫ぜながら、声をあげた。

 何度も唇と舌とで愛された後、彼の情熱がようやく私の中に押し入ってきて、広い背中にしがみつきながら熱い体温で溶けそうになる。

「……んっ……潤哉さん」
「美羽、いつも君はやわらかい。抱く度にいとおしくてたまらなくなるよ」

 キスをして腰を動かして、どちらもの濃度をあげていく。苦しくなって唇を離すと、潤哉さんの大きな手が私の腰を掴んで、さっきよりも激しく突いてくる。

「あっあっ……」

 いつになく激しさを増して私を求める潤哉さんの熱が、奥まで響いてたまらない。

「待って、潤哉さん、……はげし……そんな、ダメ」

 抑えても溢れていく感情を突きあげるように、潤哉さんの情熱が私を乱していく。

 汗ばんでいく肌が密着して、繋がり合っているところが燃えるように熱い。

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