プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ

「うん」
 僕は頷いて、彼女の髪をそっとやさしく撫でた。ガウンを羽織らせてやり、頬にキスをする。

 内心緊張し始めている僕に、美羽は行ってくる、とトイレの中に駆けこんだ。

 1分、2分、3分……5分。僕は時計を見て、ベッドから離れてトイレの方へ行く。

「美羽?」

 検査薬はそんなに時間がかからない。そのまま具合悪くなってしまったのかと心配になった。

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