プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
◆番外編2 幸せの日々 ~潤哉編~
朝方まで美羽を抱いてから、眠りに入った記憶がない――。
気づけば彼女は寝息を立てて、僕はぼんやりと窓辺から入る木漏れ日を見ていた。
霧や曇りの多いロンドンに陽光がやってくる……イングリッシュサマーのとても爽やかな朝。
そして彼女はゆっくりと起き上がり、出社の準備をする。だが、僕はベッドから動けなかった。
「また、眠れなかったんですか?」
「あぁ……人間は案外疲労しすぎると目が冴えるものだね」
ここのところ会議が立てこみ、取引が思うように進んでいなかった。時差にやられるほど細やかな神経はしていないつもりだが、どうも身体中がピリピリとしている気分だ。
気づけば彼女は寝息を立てて、僕はぼんやりと窓辺から入る木漏れ日を見ていた。
霧や曇りの多いロンドンに陽光がやってくる……イングリッシュサマーのとても爽やかな朝。
そして彼女はゆっくりと起き上がり、出社の準備をする。だが、僕はベッドから動けなかった。
「また、眠れなかったんですか?」
「あぁ……人間は案外疲労しすぎると目が冴えるものだね」
ここのところ会議が立てこみ、取引が思うように進んでいなかった。時差にやられるほど細やかな神経はしていないつもりだが、どうも身体中がピリピリとしている気分だ。