プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「 ……ふうん。“さっき”までのように?」
「イエスって言ったら?」
「……イエスしか言わせないよ」
そう、そして君には“幸せ”と心から言ってもらいたい。
「まずは、僕なしではいられない身体にして」
「もうっ、何言ってるんですか」
「すぐにその気になるくせに」
「重たいから、はなれてー」
ベッドがさっきから弾んでじゃれつく度に、美羽がずり落ちそうになる。僕は彼女を受け止め、耳の側でそっと囁いた。
「……離さないよ。ずっと、一生離さない」
イジワルの仕返しに、美羽からの可愛いキスが頬にくっついてきた。
「……ずっと、一生、愛してる」
きっと美羽のことだから、いい母親になりそうだ。こんな大きな僕を子供のようにあしらい包んでくれるぐらいだ。
その時がきたら、僕はどんな男になっているだろう。
これだけは分かる。きっと最高に“幸せ”の日々に違いない――と。
「ああ、僕も……」
……そして、ありったけのキスを君に、毎日注ごう。
番外編2 幸せの日々 潤哉編 END