プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
「時間が……」

「君をたっぷり味わってからなら、答えをあげてもいい。ミシェルには電話をして、そうだな二時間後に伸ばしてもらって」

 胸から唇を放して、腹部を舐めていく。ゆっくり味わうようにキスをしながら、身体の中心を指でつっとなぞりあげた。

「そんな、……あっ……夜が明けちゃいます」

 スカートをめくりあげ、下着の上から感じる湿った感覚が、僕の理性を崩しかけていて、煽るような彼女の声を聞いてスイッチが入った。

 彼女の携帯電話を拾いあげ、彼女を抱きあげてベッドルームに運ぶ。

「ミシェルに電話を入れて、ほら」

 ブラウスも、スカートも、ブラジャーも、ベッドの下へ投げ捨てていく。
 彼女を下着一枚にしてシーツに絡ませながら、僕は自分のを脱いだ。

 キスをしながら、彼女の掌に携帯電話を持たせる。
「イジワル」
 頼りなく彼女の唇が震える。耳殻に舌をつっと這わせて、催促する。

「ほら、早く。じゃないと……もっとイヤらしいことしてる最中に、声を出さなくちゃいけなくなるよ?」

 やわらかい胸を揉みながら、彼女の下着を脱がせていく。

 さっきの愛撫の続きをしようと膝を開かせると、ぎゅっと内腿を閉めてイヤイヤとかぶりを振った。

< 40 / 137 >

この作品をシェア

pagetop