プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
長いキスの後で、美羽はそっと瞼を開いた後、僕の胸に額を寄せた。
「それにね、もしも赤ちゃんができたら、一番最初に見せてあげたい景色は……日本がいいかなって」
「そっか」
「うん。潤哉さんと出逢って……恋をした場所だから」
「じゃあ、ここは?」
「結婚して、すごく幸せな場所?」
「いや、君を、たくさん愛する場所」
「どこでだってでしょ」
美羽は笑って、抱きあげようとする僕の首にしがみつく。
ベッドに下ろして、僕は、美羽の足の甲にキスを落とした。
「んっ……潤哉さん、……」
「今日は、つま先から、愛していこうかな」
「料理するみたいに言わないで」
くすぐったそうに身を捩りながら、甘い吐息が零れてゆく。
僕は……つま先からゆっくりキスをした。
一糸を紡ぐように、衣類を脱がせながらキスをして、彼女の顔が見える側へ。