プライマリーキス 番外編&溺愛シリーズ
戦意喪失した僕は、仕方なしに美羽を解放する。
「市ヶ谷副社長をどう思ってる?」
「とてもいい人だと思ってます」
「いい人ほど、危険なんだからね。彼は……信頼してるけど、君に関しては譲れないし、胸騒ぎがしてる」
「じゃあ、帰国したら一番にしたいことを実行しますか?」
「それは何?」
僕は美羽に詰め寄り、彼女の手首をつかんだ。
「……だから」
「君のドレス姿を見ること? 披露宴の準備もしないといけないね」
「……わざとですか?」
美羽は戸惑うように額を寄せて、僕を見上げた。
「何が?」
細い腰を抱き寄せ、唇を再び重ね合わせる。甘い香りが一度では足りない熱を呼び起こす。
だが、ノックの音に邪魔されて、僕たちはついと離れた。
「おやおや。帰国そうそう、ここで盛り上がっている途中だったかな?」
やってきたのは噂の市ヶ谷副社長だった。
「市ヶ谷副社長をどう思ってる?」
「とてもいい人だと思ってます」
「いい人ほど、危険なんだからね。彼は……信頼してるけど、君に関しては譲れないし、胸騒ぎがしてる」
「じゃあ、帰国したら一番にしたいことを実行しますか?」
「それは何?」
僕は美羽に詰め寄り、彼女の手首をつかんだ。
「……だから」
「君のドレス姿を見ること? 披露宴の準備もしないといけないね」
「……わざとですか?」
美羽は戸惑うように額を寄せて、僕を見上げた。
「何が?」
細い腰を抱き寄せ、唇を再び重ね合わせる。甘い香りが一度では足りない熱を呼び起こす。
だが、ノックの音に邪魔されて、僕たちはついと離れた。
「おやおや。帰国そうそう、ここで盛り上がっている途中だったかな?」
やってきたのは噂の市ヶ谷副社長だった。