体育倉庫で・・・
連れてこられたところはさっきと同じグラウンド。
「おーい!!悠介。」
誰かがコートの中から駆け寄ってくる。
「ちわっす。駿河(するが)さん。」
「久しぶりだな。悠介。
・・・・で、この子が?」
「ええ。恐らく。名前が同じだから間違いないと思います。」
駿河さんと呼ばれた人は私を舐めるようにつま先から顔をじーっと眺める。
「俺、入学式寝てたからわかんねーけど、
君が椿華子ちゃん??」
えっ・・・・・?
「え・・・っと、そ、そうですけど・・・・。」
寝ていたのに私の名前を知っていたことに驚いてしまった。
「俺、サッカー部のキャプテンの駿河亮汰(するがりょうた)。
君をスカウトしようと思ったんだけど・・・。」
す、スカウト?????