体育倉庫で・・・



「・・・・本当に、萌ちゃんなの?」


電話の向こう側ではククッと声を押し殺して笑う萌ちゃんがいた。


「ホント、いいカモでしたよ。華子ちゃんって。」

「ど、どうして・・・・・私が?」


顔を見なくてもわかる。
今、萌ちゃんの笑顔がなくなった。




冷たい沈黙・・・・・-。





「邪魔なんです。目障りなんです。」







氷のような冷たい矢。

その矢が私の心臓を射抜く。









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