体育倉庫で・・・
日がオレンジ色に染まった夕方・・・・・。
「華子っ!もう、行かないと!バス行っちゃう!」
「もう、少しだけ・・・・・」
「駄目っ!」っと頭を小突かれ、私は思わず立ち上がって手を引かれながら長渡高校をあとにした。バスに乗り遅れはしなかったけどもうちょっと見たい気がする・・・。
「華子、、、、あのさ、勝てそう?」
「・・・・・わかーんない。」
バスの中は思っていたより空いていて窓からの風が心地よかった。
「あの高校・・・・倒したい。」
「えっ・・・・・。」
「長渡をさ、奇跡とかじゃなくて実力で倒したい。」