天使の舞―前編―【完】
人間の方が、自分を愛さないのではないか?
と、いう不安はなかった。
彼方は、麗しき魔界の王子である自分に、絶対的な自信を持っていたからだ。
宮田が自分をイケてると思う感覚とは程遠く、彼方の自信は、誰の目から見ても覆す事の出来ない、事実であった。
自身を過信した単なるナルシストではなく、己を正当に評価した上での、自信である。
だから、自分が愛されないなんて事は、ない。
ただ、彼方にも選ぶ権利と、好みはあって・・・。
悠が気に入った女を、彼方も気に入るという保証はどこにもない。
人を愛するという事は、そんなに単純な話ではないはずだ。
「父上、いささか無謀な計画では・・・?」
勿論、そんな彼方の反論は却下されて、今があるのだが。
と、いう不安はなかった。
彼方は、麗しき魔界の王子である自分に、絶対的な自信を持っていたからだ。
宮田が自分をイケてると思う感覚とは程遠く、彼方の自信は、誰の目から見ても覆す事の出来ない、事実であった。
自身を過信した単なるナルシストではなく、己を正当に評価した上での、自信である。
だから、自分が愛されないなんて事は、ない。
ただ、彼方にも選ぶ権利と、好みはあって・・・。
悠が気に入った女を、彼方も気に入るという保証はどこにもない。
人を愛するという事は、そんなに単純な話ではないはずだ。
「父上、いささか無謀な計画では・・・?」
勿論、そんな彼方の反論は却下されて、今があるのだが。