天使の舞―前編―【完】
城の門前の広場では、アマネが今か今かと、シラサギが戻って来るのを待っていた。
上空に響いた羽ばたきの音を確認して、アマネは、ほっと胸を撫で下ろす。
その数人の中に、シラサギの姿が見て取れたからだ。
そして黒い翼の中にあって、一際目立つ白い翼を持つ人物に、アマネは冷ややかな視線を送った。
一行がゆっくりと、地上に降りてくる。
開口一番、アマネはキャスに棘のある言葉を投げた。
「逃げ切れないとは・・・。
天界の王子の力も、知れたもんだな。」
「はっ!勘違いするな。
シラサギを、お前に返しに来てやったんだよ。
それに俺ここへは、乃莉子を迎えに来てるんだぜ。
まだ天界へ、戻る訳にはいかないだろ。」
キャスはそう言って、不敵な笑みでアマネに対抗した。
上空に響いた羽ばたきの音を確認して、アマネは、ほっと胸を撫で下ろす。
その数人の中に、シラサギの姿が見て取れたからだ。
そして黒い翼の中にあって、一際目立つ白い翼を持つ人物に、アマネは冷ややかな視線を送った。
一行がゆっくりと、地上に降りてくる。
開口一番、アマネはキャスに棘のある言葉を投げた。
「逃げ切れないとは・・・。
天界の王子の力も、知れたもんだな。」
「はっ!勘違いするな。
シラサギを、お前に返しに来てやったんだよ。
それに俺ここへは、乃莉子を迎えに来てるんだぜ。
まだ天界へ、戻る訳にはいかないだろ。」
キャスはそう言って、不敵な笑みでアマネに対抗した。