天使の舞―前編―【完】
「それよりさアマネ…俺等の好みって、似てるんだな。
俺、びっくりしちゃったよ。
シラサギって、スゲー乃莉子に似てないか?
でもさ…。
だからって、乃莉子に手を出すのは反則だ。」
キャスは縛られたままの手で、明るい色の緩い天パを、無造作にかきあげる。
しかし、笑っている筈のキャスのその瞳は、アマネ同様冷ややかであった。
アマネは反論する事なく、黙ってキャスの言葉を聞いている。
「お前、何でそんなに魔王の親父さんに、忠実なの?
何がお前をそうさせるんだ?
親父さんの事、そんなに怖いのか?」
ピクッと片方の眉毛を動かして、アマネは微かに反応した。
「お前さ…。
シラサギの事、好きなんじゃないのか?
だったら乃莉子は必要ないだろう。
とっとと乃莉子を解放して、俺に返せよ。
乃莉子を覇権のための、道具にすんな。」
俺、びっくりしちゃったよ。
シラサギって、スゲー乃莉子に似てないか?
でもさ…。
だからって、乃莉子に手を出すのは反則だ。」
キャスは縛られたままの手で、明るい色の緩い天パを、無造作にかきあげる。
しかし、笑っている筈のキャスのその瞳は、アマネ同様冷ややかであった。
アマネは反論する事なく、黙ってキャスの言葉を聞いている。
「お前、何でそんなに魔王の親父さんに、忠実なの?
何がお前をそうさせるんだ?
親父さんの事、そんなに怖いのか?」
ピクッと片方の眉毛を動かして、アマネは微かに反応した。
「お前さ…。
シラサギの事、好きなんじゃないのか?
だったら乃莉子は必要ないだろう。
とっとと乃莉子を解放して、俺に返せよ。
乃莉子を覇権のための、道具にすんな。」