天使の舞―前編―【完】
アマネも、キャスパトレイユをじっと見据える。
「シラサギを拐うような真似をするからだ。
磔られたって、当然だ。」
その一言でキャスパトレイユは、キッとアマネを見る目付きを変えた。
「先に俺から乃莉子を奪ったのは、お前だろうが!
勝手な事、言ってんじゃねぇぞ!」
アマネは、両手を縛られて吠えるキャスパトレイユに、またも薄い笑いで答えた。
「それが俺に与えられた命令だと、教えなかったか?
俺は、必ず覇王にならねばならない。
そのための、先手の策だ。
お前は愛した人間を失い、覇王にもなれん。
俺は任務を遂行できた。
これ以上の事はない。
でも、シラサギは覇権争いには、関係ないだろ?」
「シラサギを拐うような真似をするからだ。
磔られたって、当然だ。」
その一言でキャスパトレイユは、キッとアマネを見る目付きを変えた。
「先に俺から乃莉子を奪ったのは、お前だろうが!
勝手な事、言ってんじゃねぇぞ!」
アマネは、両手を縛られて吠えるキャスパトレイユに、またも薄い笑いで答えた。
「それが俺に与えられた命令だと、教えなかったか?
俺は、必ず覇王にならねばならない。
そのための、先手の策だ。
お前は愛した人間を失い、覇王にもなれん。
俺は任務を遂行できた。
これ以上の事はない。
でも、シラサギは覇権争いには、関係ないだろ?」