天使の舞―前編―【完】
キャスは、優しい笑顔で諭すように、アマネに言う。
「アマネさっき、認めたよな。
シラサギを愛してるって。
その想いが全てなんだと、俺は思うぜ。
お前が親のために、自分を犠牲にする事ないさ。
覇王になりたいなら、なればいい。
二つ返事で、譲ってやるよ。
俺はあんな面倒くせぇ役は、したくないんだ。
なぁ?
それならシラサギも、納得してくれるだろう。」
アマネの隣で、黙って聞いていたシラサギの瞳には、いつの間にか涙が溢れている。
そんなシラサギに、乃莉子が声をかけた。
「シラサギさん。
私も好き同士の二人が、一緒にいられないのは、おかしいと思います。
覇王とか覇権とか、私には難しい事は分からないけど、そう、思います。」
「・・・ふっっっ・・・っっ。」
シラサギは口元を手で覆い、こみ上げる思いを、必死にこらえた。
「アマネさっき、認めたよな。
シラサギを愛してるって。
その想いが全てなんだと、俺は思うぜ。
お前が親のために、自分を犠牲にする事ないさ。
覇王になりたいなら、なればいい。
二つ返事で、譲ってやるよ。
俺はあんな面倒くせぇ役は、したくないんだ。
なぁ?
それならシラサギも、納得してくれるだろう。」
アマネの隣で、黙って聞いていたシラサギの瞳には、いつの間にか涙が溢れている。
そんなシラサギに、乃莉子が声をかけた。
「シラサギさん。
私も好き同士の二人が、一緒にいられないのは、おかしいと思います。
覇王とか覇権とか、私には難しい事は分からないけど、そう、思います。」
「・・・ふっっっ・・・っっ。」
シラサギは口元を手で覆い、こみ上げる思いを、必死にこらえた。