天使の舞―前編―【完】
アカツキは、アマネが居る事にも不信感を抱いたが、その隣にシラサギを見つけて、更に不信感が募った。


「アマネ?
何故、お前が天界に居る?
シラサギもだ。
メイドのお前が、何故ここに居る?
身の程をわきまえろ!」


アカツキの恫喝に、シラサギは恐れおののき、直ぐ様ひれ伏した。


「も…申し訳ございません!
お…お許し下さいませ!」


イラつきを隠すことなく、アカツキは、続け様にシラサギを一喝する。


「何をぐずぐずしているのだ。
詫びている暇があったら、すぐに魔界へ帰り、己の持ち場へ着け!」


ひっっ…。と言う恐怖に震えた声と共に、シラサギはこれ以上ないくらいに、身を縮めた。


その様子を見ていたウェルザは、たまらず眉を潜め、アカツキに声をかける。


「アカツキ。
お前はいつも、そんな横柄な態度でいるのか?」


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