天使の舞―前編―【完】
「アカツキ。
これは私の本心だ。
素直に聞いてもらいたい。
覇王など忙しい役割、担うものではなかったと、私は心から思っている。
人間の娘を妃に迎えた者が、覇王となる。
それは時に、要らぬ掟だ。
シンシアには、寂しい思いをさせてきたし、私も不満だった。
もし、魔界が覇権を担ってくれる気があるのなら、是非お願いしたい。
我が王子も、私と同じ思いのようでな。
覇権はアマネに託したい。」
「シンシアを奪った、詫びのつもりか?」
アカツキはウェルザを睨む。
「奪っただなんて、とんだ誤解だ。
私とシンシアは、愛し愛されたんだ。
証拠に、シンシアには白い翼がある。」
にこっと笑うウェルザに、アカツキは反論できない。
「話を戻すが・・・。
アマネが妃に望む程の娘だ。
きっとシラサギは、王妃になるに相応しい娘なのだと思うよ。
アカツキの妃のようにね。」
これは私の本心だ。
素直に聞いてもらいたい。
覇王など忙しい役割、担うものではなかったと、私は心から思っている。
人間の娘を妃に迎えた者が、覇王となる。
それは時に、要らぬ掟だ。
シンシアには、寂しい思いをさせてきたし、私も不満だった。
もし、魔界が覇権を担ってくれる気があるのなら、是非お願いしたい。
我が王子も、私と同じ思いのようでな。
覇権はアマネに託したい。」
「シンシアを奪った、詫びのつもりか?」
アカツキはウェルザを睨む。
「奪っただなんて、とんだ誤解だ。
私とシンシアは、愛し愛されたんだ。
証拠に、シンシアには白い翼がある。」
にこっと笑うウェルザに、アカツキは反論できない。
「話を戻すが・・・。
アマネが妃に望む程の娘だ。
きっとシラサギは、王妃になるに相応しい娘なのだと思うよ。
アカツキの妃のようにね。」