天使の舞―前編―【完】
「逆?」
急に態度を変えた悠に、乃莉子は疑問を覚えたが、構わず質問を続行した。
悠は、うんうんと首を縦に降り何かを吹っ切るように
「よし!」
と言って乃莉子に向き直った。
「いわゆる、契約だ。
まずは妃になる女を決める。
それから愛しあった証として、名前を貰うんだ。
名付け親になってもらうって訳。
だから逆。
お前とは順番が逆だったの。」
「へぇ。契約…。」
「そっ!」
悠はニッと笑ったが、先程までの横柄な態度とは違い、乃莉子はその笑顔に、どこか優しさを感じた。
「でも、私達の間で契約は成立しないわね。
愛し合って、いないもん。」
急に態度を変えた悠に、乃莉子は疑問を覚えたが、構わず質問を続行した。
悠は、うんうんと首を縦に降り何かを吹っ切るように
「よし!」
と言って乃莉子に向き直った。
「いわゆる、契約だ。
まずは妃になる女を決める。
それから愛しあった証として、名前を貰うんだ。
名付け親になってもらうって訳。
だから逆。
お前とは順番が逆だったの。」
「へぇ。契約…。」
「そっ!」
悠はニッと笑ったが、先程までの横柄な態度とは違い、乃莉子はその笑顔に、どこか優しさを感じた。
「でも、私達の間で契約は成立しないわね。
愛し合って、いないもん。」