天使の舞―前編―【完】
「バカだなぁ。
元々順番が逆なんだ。
これからホントに愛し合えば、問題ないだろ?
だから・・・俺は・・・本気でお前を妃にしたいと望む。
お前が付けたこの名前、喜んで受け入れるよ。
だから俺と一緒に、天界へ行ってくれ。」


悠は、突拍子もない申し出を乃莉子にぶつけた。


「はぁ…?」


乃莉子は悠の話を、真実とはしたものの、現実として受け止めてはいなかった。


自分には関係ない、第三者的に聞いていたのだ。


「無理!無理!無理!無理!」


立て続けに、乃莉子は無理を連呼した。


だって、そりゃあ無理だろう。


普通に考えたら。

< 46 / 230 >

この作品をシェア

pagetop