密フェチ†マーキング【ジェラシーシリーズ】~年の差恋愛
「スクリュードライバー頂戴!」
ムカついて、呑めないのにお酒を頼んでみた。
「やだ…オーナーに殺される」
「いいから早く!」
氷の入ったグラスにオレンジのスライスが飾られた、綺麗なオレンジ色のカクテルが差し出される。
「ん!」
美味しーっ!
冷たくて甘くて口当たりの良さに、一気にグラスを空ける。
「ひゃっ!」
突然、
襟首を思いっきり引っ張られ、後ろに倒れそうになった。
「---何をしてる?」
低く掠れた、不機嫌な声。
「ジン!」
背中を陣の胸に受け止められて、見上げた顔には眉間に縦皺。
私は陣に猫の仔のように摘み上げられた。
店から連れ出される直前
「オーナー、それ『ヴァージンスクリュー』ですから!」
バーテンダーの焦った声が聞こえた。