アンデット学園
「あ、あれだ、今日は腹が痛いらしいんだ。な?アリス?」

サーシャが空気を読んで
フォローに回ってくれる。

「うん…」

私も空気を読んで返事する。

「へー… 無理せえへんようにな?」

「あー、うん」

別にお腹が痛い訳じゃなくて
"ハーデス"って名前を聞いて、
悲しくなってきただけ。
悔しくなってきただけ。
ただそれだけなの。

「やぁ、よく来たね〜。 さ、部屋ん中へど〜ぞ〜」

その声のする方を見ると、
三年前の学園長とはまったく別のオーラを放っている学園長がいた。

学園長は目を細め、
靨を作り、笑っていた。
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