secret lips  -この恋は秘密-

うちの学校は出席率より成績重視だから、テストで良い点取ってれば大抵の事には目を瞑ってくれる



「俺お前居ない間、相模にしつこくお前の携帯番号教えろって迫られてたんだぜ?」


うんざりする様な表情から相当しつこかったんだろう




「あんたまさかアイツに番号教えてないでしょうね?」


「教えてねーよ。いくら担任でも個人ジョーホーだからな」



得意気に話す健治を無視して窓の外に視線を送る





ふと視線を上げると、向かい側の校舎の3階から片桐がこっちを睨んでるのが見えた




こんな時は両目2.0の自分の視力を恨みたくもなる




見たくないものを見るのってホントに不愉快。


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