secret lips -この恋は秘密-
「――…か……いえ……後は……」
ぼそぼそと交わされる会話を耳にしながらゆっくりと目を開ける
しばらくしてドアが開き誰かが出て行くような足音が聞こえた
それと同時に目の前のカーテンがシャッと音を立てて開いた
「おや、眠り姫のお目覚めかな?」
「先生…」
カーテンを開けたのは紛れもなく相模で
その奥に保健の先生の姿はなくて
この部屋に相模と二人きりだと言う事が分かる
それも最上級に不機嫌な
「俺の呼び出しを無視してこんな所でお昼寝とはいい度胸だな?」