スイートなメモリー
知らない世界を知りまして、非常に興奮しておりますみたいなこの反応。
手が自由にならないだけでそんなに感覚が変わるものなのか。
思わず漏れ出る声を聞かれるのがイヤで口元に手をやろうとしても、その手は鎖で固定されており、鎖の先は三枝君が持っているので動きを止められてしまう。
胸や股間を隠そうとするたびに鎖を引かれてすべてをあらわにされてしまう。
とめどない羞恥心と湧き出る官能。
挿入される頃には、手首を固めていた鎖の先は右の足首にも回され、足を閉じようとしても鎖を引かれれば開いてしまう形にされてしまう。
相手がうんと年下で、普段は押しの強さなどほとんど見せないのに、なぜかベッドの中では妙に強気な態度というのも私の羞恥と興奮を引き上げたのだと思う。
こんなことされてるのに感じている自分が恥ずかしい。
それがまた興奮を煽る。
挿入している途中で、三枝君が自分のものを私の中から引き抜いたとき、私はきっと切なげ、いや、そんな綺麗な言葉はふさわしくない。
餌を途中で取り上げられた犬みたいな顔だったに違いない。
三枝君は私を抱き起こして、意地悪そうな笑みを浮かべている。
「入れてほしい?」
声も出せずに私は頷くだけ。
手足の自由はまだ奪われている。
私の全ては今三枝君にゆだねられている。
「入れてほしいなら、俺の言う通りに出来る?」
頷くしかできない。
三枝君の手が、また枕の下でなにかを探り当てた。
その手に握られているのは、革製の、細い、首輪?
「芹香を俺のものにしたいの。俺のペットになってくれない?」
瞬間、色々考えたような気はする。
どうもこれはアブノーマルでいわゆるSMというやつで、私は今三枝君の嗜虐趣味につきあわされているのではないか、断るなら今ここで正気に返って断るべきなのではないか、これを受け入れたらこの先は墜ちるだけしかないのではないか。
色々考えたような気はするのだ。
手が自由にならないだけでそんなに感覚が変わるものなのか。
思わず漏れ出る声を聞かれるのがイヤで口元に手をやろうとしても、その手は鎖で固定されており、鎖の先は三枝君が持っているので動きを止められてしまう。
胸や股間を隠そうとするたびに鎖を引かれてすべてをあらわにされてしまう。
とめどない羞恥心と湧き出る官能。
挿入される頃には、手首を固めていた鎖の先は右の足首にも回され、足を閉じようとしても鎖を引かれれば開いてしまう形にされてしまう。
相手がうんと年下で、普段は押しの強さなどほとんど見せないのに、なぜかベッドの中では妙に強気な態度というのも私の羞恥と興奮を引き上げたのだと思う。
こんなことされてるのに感じている自分が恥ずかしい。
それがまた興奮を煽る。
挿入している途中で、三枝君が自分のものを私の中から引き抜いたとき、私はきっと切なげ、いや、そんな綺麗な言葉はふさわしくない。
餌を途中で取り上げられた犬みたいな顔だったに違いない。
三枝君は私を抱き起こして、意地悪そうな笑みを浮かべている。
「入れてほしい?」
声も出せずに私は頷くだけ。
手足の自由はまだ奪われている。
私の全ては今三枝君にゆだねられている。
「入れてほしいなら、俺の言う通りに出来る?」
頷くしかできない。
三枝君の手が、また枕の下でなにかを探り当てた。
その手に握られているのは、革製の、細い、首輪?
「芹香を俺のものにしたいの。俺のペットになってくれない?」
瞬間、色々考えたような気はする。
どうもこれはアブノーマルでいわゆるSMというやつで、私は今三枝君の嗜虐趣味につきあわされているのではないか、断るなら今ここで正気に返って断るべきなのではないか、これを受け入れたらこの先は墜ちるだけしかないのではないか。
色々考えたような気はするのだ。