スイートなメモリー
「学人さん、ライター……」
「返さない。俺の頼んだことはー?」
引き延ばせば引き延ばすだけ答えづらくなるのに、芹香さんはまだ黙ってうつむいている。
「履いてるの? 履いてないの?」
芹香さんはうつむいたまま周囲の様子をうかがう。
聞かれたくないのだろう。聞かれたってわからないように答えればいいのに。カウンター席の端に座っているので、他の客からは俺たちの会話はほとんど聞こえないはず。
俺はそっと芹香さんの太ももに手を置いた。
びくりと震えるのが伝わる。
「芹香。俺の質問、答えられない?」
芹香さんが首を横に振る。
「……履いてない」
よっしゃあ! ああ、ものは試しでチャレンジしてよかった。
昨日の夜寝る前に「パンツ履かないでストッキング履いてきてね」と頼んでみたのだ。
ダメならダメで「そんなことできるかっ」と怒られればいいやと思ってたので、正直ほんとにしてくれるとは思わなかった。
ああ嬉しい。
俺は次のチャレンジに向けて俄然闘志を燃やす。
右手で芹香さんの太ももを撫でながら、左手の腕時計を見る。
「脱がせたいけどもう九時だね。あんまり時間ないや」
「今日は、帰るつもりでいたから……」
帰るつもりでいたのに、俺の頼んだことはしてくれたのか。
いやだもう可愛いすぎる! もっと虐めたい! これで帰られちゃったらもうホントに俺どうしたらいいか。
絶対に失敗できないので慎重になる。
「返さない。俺の頼んだことはー?」
引き延ばせば引き延ばすだけ答えづらくなるのに、芹香さんはまだ黙ってうつむいている。
「履いてるの? 履いてないの?」
芹香さんはうつむいたまま周囲の様子をうかがう。
聞かれたくないのだろう。聞かれたってわからないように答えればいいのに。カウンター席の端に座っているので、他の客からは俺たちの会話はほとんど聞こえないはず。
俺はそっと芹香さんの太ももに手を置いた。
びくりと震えるのが伝わる。
「芹香。俺の質問、答えられない?」
芹香さんが首を横に振る。
「……履いてない」
よっしゃあ! ああ、ものは試しでチャレンジしてよかった。
昨日の夜寝る前に「パンツ履かないでストッキング履いてきてね」と頼んでみたのだ。
ダメならダメで「そんなことできるかっ」と怒られればいいやと思ってたので、正直ほんとにしてくれるとは思わなかった。
ああ嬉しい。
俺は次のチャレンジに向けて俄然闘志を燃やす。
右手で芹香さんの太ももを撫でながら、左手の腕時計を見る。
「脱がせたいけどもう九時だね。あんまり時間ないや」
「今日は、帰るつもりでいたから……」
帰るつもりでいたのに、俺の頼んだことはしてくれたのか。
いやだもう可愛いすぎる! もっと虐めたい! これで帰られちゃったらもうホントに俺どうしたらいいか。
絶対に失敗できないので慎重になる。