ラッキービーンズ【番外編】
「ちょっとメイさん、大丈夫ですか?」
あまりにもポカンとしていたせいか、リアちゃんが目の前で手の平をひらひらと振って言った。
「水嶋が焦ったとか、信じられない……」
「え? なんでですか? 彼女が他の男と消えたら普通焦らないですか?」
「だって、あの水嶋だよ!?」
「だからうらやましいな~って思っちゃいましたよ! 愛されててうらやましい! で、キッパリ諦めがついた感じかな~」
面と向かって愛されてるだなんて言われると、顔が赤くなってしまう。
今まで水嶋とつきあったことを誰にも報告していなかったから、こんな風に言われたのは初めてだった。
べつに水嶋の気持ちを疑ってたわけじゃないけど、あの水嶋が取り乱すほど想われてるだなんて自信も持っていなかった。
どうしよう、ちょっと……、いや、かなり嬉しいかも。
「メイさん、ニヤけすぎ!」
「……ごめん」
「メイさんは幸せいっぱいでしょうけど、水嶋さんはショック受けてると思いますよー。メイさんが男と消えちゃって」
「はっ。そうだ! 水嶋、どこ行っちゃったんだろう!」
「一人でヤケ酒~とか」
キャハハと笑うリアちゃんとは対照的に、私は一気に血の気が引く思いがした。
私だけ幸せ気分に浸ってる場合じゃなかった!
あまりにもポカンとしていたせいか、リアちゃんが目の前で手の平をひらひらと振って言った。
「水嶋が焦ったとか、信じられない……」
「え? なんでですか? 彼女が他の男と消えたら普通焦らないですか?」
「だって、あの水嶋だよ!?」
「だからうらやましいな~って思っちゃいましたよ! 愛されててうらやましい! で、キッパリ諦めがついた感じかな~」
面と向かって愛されてるだなんて言われると、顔が赤くなってしまう。
今まで水嶋とつきあったことを誰にも報告していなかったから、こんな風に言われたのは初めてだった。
べつに水嶋の気持ちを疑ってたわけじゃないけど、あの水嶋が取り乱すほど想われてるだなんて自信も持っていなかった。
どうしよう、ちょっと……、いや、かなり嬉しいかも。
「メイさん、ニヤけすぎ!」
「……ごめん」
「メイさんは幸せいっぱいでしょうけど、水嶋さんはショック受けてると思いますよー。メイさんが男と消えちゃって」
「はっ。そうだ! 水嶋、どこ行っちゃったんだろう!」
「一人でヤケ酒~とか」
キャハハと笑うリアちゃんとは対照的に、私は一気に血の気が引く思いがした。
私だけ幸せ気分に浸ってる場合じゃなかった!