ラッキービーンズ【番外編】
「んんっ、だって……」

「メイもしかして拗ねてた?」


背中に密着する裸の胸が心地いい。

思わず息を吐くと、もう水嶋の手の動きはいたずらの域を超えていた。


拗ねてたに違いない自分は上手く返事を返せなくて、それなのに口からは勝手に甘い声がこぼれる。

後ろから耳朶を食まれて、耳を舌で撫でられる。


力が入らなくなった手からドライヤーが落ちるのと同時に、ベッドに押し倒された。

下から見上げる水嶋の髪が濡れているのに気づく。


「髪、乾かさないと……」


思わずその髪に手を伸ばして触れながら言うと、その手首をつかんで制止された。


「も、今さらそういうのなしだから」


言い終わると同時に水嶋が覆いかぶさってきて、キスされた。

胸の先端をこねられて、舌を絡め取られて、あっという間にまたさっきの熱が戻ってくる。


声が止まらなくなる。


足を絡めてこすれ合う刺激ですら、愛撫になって快感の波が押し寄せてくる。

求めていた刺激を与えられて、私の身体は素直に反応を返していた。


彼の手のひらで転がされるように。


「ホントは早くメイとひとつになりたかったけど」


繋がりながら耳元で熱い囁きが聞こえる。


「ん……っ」

「あんま盛ってるのもメイにガキだと思われるんじゃないかとか思って」
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