残念な彼!ーOH MY ダーリン!!
廊下で待っていた先輩の所に行ったもののどうしようかと考えていると

「屋上でも行く?」

って晴人先輩が言ってくれた

うちの学校の屋上はちょっとした庭園の様になっている

私達はベンチに座ると再び沈黙になっていた

「それにしても、ちいちゃんがんばったね」

って気を使って先輩が話しだしてくれた

「全っ然そんな事ないです。結局、みなさんの足引っ張ってすいません」

「そんなことないよ。一生懸命がんばってたよ。1位にもなれたし。」

「特に晴人先輩には迷惑かけちゃって…あっでもうれしかったです」

「何が?」

「先輩に『僕にまかせて』って言ってもらえて…すごく安心しました」

「それは良かった」

って言って先輩が笑ったから

いつものあのスーパーでスペシャルな笑顔で私の方を見たから

「先輩が好き」

つい言っちゃったんだ
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