私の彼は強くて優しい不良です。
近づく関係。
次の日玄関を出るとそこには黒瀬くんの姿。
「よっ」
と手をあげる。
「えっ?どうして来たんですか?」
私を待ってた…?
まさかねっ!相手は不良だよ?そんなはずないでしょ!
「俺、美結と登校しないと学校行けねぇから。待ってた、んなのに中々こねぇし、焦ったわ」
照れ臭そうに言う彼に私は驚きを隠せない。
「本当に…?私と登校したいって…」
「あぁ。俺、美結の事知りたいて言ったろ?」
ポンポンと頭を叩くその手は大きくてあったかい。