私の彼は強くて優しい不良です。


……でも。


さっきから、女子に睨まれてる気がしてならない。

横で騒ぐ彩花をよそに私を見てヒソヒソ言ったり、廊下からギロッと睨んでくる女子。

黒瀬くんは「心配すんな」って言ったけど、こんな状況で普通にしてる方がおかしいよ。

休み時間の度に少し怯えながらお昼になった。

「あー!やっと半分終わったっ!美結ご飯食べよ?」

彩花が走ってくる。

「うんっ」

私は笑顔で頷いた。
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