私の彼は強くて優しい不良です。


「ちょっと美結!何かあげるくらいしなさいよ、全くー」

彩花に怒られた。
だってさぁ…
言い訳なんか聞かないよね。

黒瀬くんのシャツの袖をキュッと握る。
「卵焼きくらいならあげてもいいですよ…?」

パアッと表情が明るくなる黒瀬くん。

「マジかよ!うんめぇー!」
美味しそうに私の卵焼きを食べてくれる黒瀬くん。

なんか嬉しくなるな。
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