私の彼は強くて優しい不良です。


下駄箱に着くと私はまた違和感を感じる。

……何で。

上靴がない。

昨日は絶対、しまって帰ったのに。

どうして…?

「美結?どした?」

黒瀬くんが心配そうに尋ねる。

「いやっ!何でもありません。ちょっと用事あるんで先行ってて下さい」

「あぁ、じゃあな」

私はその時気付かなかった後ろで笑う女の子たちを…
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