私の彼は強くて優しい不良です。
「俺、中学の時、相当荒れてた。髪も金に染めてたし。ある日帰ってたら女の子カツ
アゲしようとしてるおっさんいたからさ、馬鹿じゃねぇのって。まぁかっこ悪い助け
方だったけど、その時に石で刺されたんだよな。そのおっさんが居なくなったら、そ
の子も消えてて正直お礼も言わないでいくのかよってなんて感じの悪い子だって思っ
た。でもそんなのは嘘で…
ハンカチを冷やしたその子が必死に泣きながら俺の傷の血を吹いてくれた。もってた
絆創膏全部グチャグチャに貼って。馬鹿なのかと思ったなぁ。嬉しかったけど…その
日からその子の事忘れられなくなって、悪い事もやめようと思って必死に勉強した。
そして、高校来たらその子…美結がいたから。すげぇ驚いた。だから告白したって訳かな!美結は覚えてなかったみたいだけど」
聞き終わった私は本当に驚く。