鬼の花嫁
外出
ドタドタドタ……
穏やかな朝に、走る足音が響く
スパアァァーーン……
豪快に襖を開け放つと
ゼェッゼェッと息を切らす私の目の前に
優雅にお茶を飲む風神さんと
驚いた表情の刹那さんがいた。
「これ、取れないんですけど!!」
食事中の風神さんに大声で話す。
指さしたのは、前に
風神さんが私の指にはめた指輪。
学校という事で外そうとしたら
何度引っぱっても外れない
「あたりまえだろう」
「なんで!」
なに?太ったって事?
私の指が太いって事!?
そう言いたいわけですか!!