鬼の花嫁
「ああー!!せっかく取れたのに!」
「ふん、男避けにでも付けておけ」
お、男なんて寄ってきませんよーだ!!
でも…どうしようどうしよう
絶対、玲ちゃんと佑香に
からかわれるうう……
「俺は着替えてくる。早く飯を食べておけ」
「姫様、ご飯は如何ですか?」
「う…刹那さんんー。あ、ありがとうございます」
仕方なく諦めて、
めそめそと朝食を食べる。
刹那さんは終始
楽しそうに微笑んでいた。
「桜」
すると、
後ろから声をかけられ、振り返る
「あ、良助くん!」
飲み物を持ってきてくれたのか、
手にはお茶を持っていた。
…それと昨日の塗り薬。