鬼の花嫁




ふ…と笑って、

風神さんに肩を抱き寄せられた。



ふわりと風神さんの匂いが鼻をかすめる




爽やかな香りと

ほんのり煙管の匂いがする

…落ち着くいい匂い………





声や匂い、

体温までも、心が安らぐ。





(こんな気持ち…初めて……………)




「あ、あの…風神さん」

「なんだ」

「その………今日は…
 もう少し一緒に居てもいいですか?」




最後の方は声が小さくなり

聞こえるか聞こえないか程度。




なんだか、

こうやって風神さんといると

学校に行きたくなくなってきちゃった…






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