鬼の花嫁
すると煙管を吸っている
水流さんが口をひらく。
「…まぁ、私は
人と鬼の半分ずつだけどね」
そ、そうなんだ………
ちらりと風神さんを見ると
涼さんの説明を始める。
「涼は俺と同じ正統な血筋の者…完全なる鬼で、表はもちろん“裏”の世界も含む情報の管理屋」
「情報の…管理屋…?」
「すべての情報を知り、情報を広めるも消すもこいつが仕切っている」
な、なんかよくわかんないけど
すごい人って事だよね…
もう、世界が広すぎてついて行けない。
「で、でも消すって…?
それに“裏”って……」
よく分からない単語達に
全くついていけていない私の頭の中には、
はてなマークが飛びかっていた。