鬼の花嫁
「さぁ、そんな話はおよしよ。
今日はなんの用事なん?」
「こいつに似合う飾りを探しててな」
「ふぅん、風神さんもそんな事するんだ?」
頬杖をつきながらニヤニヤ笑う水流さんに
放っておけ。と冷たく返す風神さん。
そんな二人を無視して
お店の中をあちこち探しだす涼さん。
…こうしてると、普通の…いや、
絶世の美女としか思えない…
「あ、これなんか
似合うんちゃうかぁ?」
白くて細い手が伸びてきて
そっと私の頭に飾りをつける
「ええ感じやわ、鏡見てみぃ」
肩を押され、鏡の前まで来る。