鬼の花嫁
「裏の世界では、卑劣な事を平気でするような奴もいるの…他人を蹴落として、命を奪うような…」
少し眉間にしわを寄せて
ため息混じりに話す水流さん。
「そんな人を処刑するお役目…
ま、表での警察みたいなものよ」
微笑を浮かべてこちらを見る水流さん
「…じゃあ、お強いんですね。
綺麗で上品で強くて……憧れます」
感心していると、
意外そうな顔をしてクスリと笑う水流さん。
「あら、そういう反応?」
「え…なにか変な事言っちゃいましたか?」
「いいえ!私、貴女の事気にいっちゃった!」
手を取られ、
ぎゅうっと握りしめられる。
よくわかんないけど…
気に入られた?嬉しいな。