鬼の花嫁
連れて来られたのは
一つの立派なお屋敷。
一つ一つの細工や彫刻が丁寧で、
伝統的な和風な建物だ。
「ここは………」
「俺の家だ」
「ぇえっ」
その言葉に
つい驚きの声を上げてしまう。
立派だし大きいし…
「?」
よく見てみると、門の前には
男女数人の着物姿の人がいた。
「おかえりなさいませ、旦那様」
「湯殿を沸かしておけ」
「はい」
だ、旦那様って……
本当にお金持ちだな…この人…
というか…
こ、この人達も鬼なのかな……