鬼の花嫁
「ちなみに、私も
闇之処刑花道の一員なのよ」
「え!」
ふふふっと微笑む水流さん。
「おい、桜。行くぞ」
涼さんと話を終え、
入口付近に立つ風神さん。
「あ、じゃあまた今度ね。また来てねー」
「はい、ありがとうございました」
にっこり微笑んでくれる水流さんと涼さんに
私も笑顔を向けて手を振る。
少し歩いたところで口を開く
「あの…風神さん?
本当にもらってもいいんですか?」
髪についた髪飾りを
少し触って問いかける。
「お前の為に買ったものだ。
いらぬのなら捨てるが」
ちらりと私を見てそう答える