鬼の花嫁
想いと傷
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風神さんのお屋敷の、
彼の部屋に正座をして居る私。
目の前には布団で眠っている風神さん
「桜ちゃん」
そっと障子をあけて、
包帯と薬を持ってくる水流さん
「手首…手当しようね」
そう言われ、切った左手を差し出す
手首には深くハッキリと
刀で切った跡があり、
血は止まっているもなんともグロデスクだ。
結構深く切ってしまったみたい…
「桜ちゃん…血、飲ませたんだよね?」
薬を塗りながら、
そう尋ねる水流さんにこくりと小さく頷く。