鬼の花嫁
「っ…大体!貴方は鬼の郷の
当主なんでしょう?
そんな大切な人が血が目的なだけなのに
なんで私なんかを護って…」
その時、
私の言葉を塞ぐように
ぎゅう…と強く抱きしめられる
それは苦しい程にまで力強く
「か、風神さ…
そんなに力を入れたら傷口が…」
「黙れ」
私の言葉をさえぎり
風神さんの強めの言葉が降ってくる
「…………、っ」
「………………。」
少しの間、この状態が続く
風神さんの匂いと温かさが伝わってきて
だんだん落ち着いてを取り戻していく