鬼の花嫁
愛しき者
次の日、
私は学校を休み
風神さんの傍に付きっきりでいた
彼は気にせず学校へ行けと言っていたけど
私はどうしてもと言って傍に居る事にした
前に塗ってもらった、
超即効性の薬でもやはり
貫通しているとなると塞がりにくい。
涼さんや水流さんいわく、
私の血がなければ、
死んでいてもおかしくない程の
出血だったと言っていた。
またそれに……ズキンと心が痛む。
「…痛みますか?」
「平気だ」
私に心配をかけまいと
優しく言う彼にチクリと心が痛む。
「あ、お茶淹れてきますね」
にっこり笑って
風神さんの部屋から出る
なにかしていないと
また涙が出てきそうで私は居間の方へ向かう。