鬼の花嫁
やっぱり、風神さんやみんなは
「桜は悪くない」と言ってくれるけど…
それがかえって余計に心が痛む。
風神さんに傷を負わせてしまった原因は
やっぱり私の注意不足な為で……
大切な人が目の前で苦しんでいるのに
私は戸惑うだけでなにもできなかった
だんだん暗くなっていく
私の表情を見て、良助くんが話しかける
「桜、もう昼だし…お粥とか
作って持って行ったらどうだ?」
「お粥?」
そういえば……
ご飯はまだだったっけ……
そうよね、食べなきゃ
治る傷も治らないもの。