鬼の花嫁
監視なのか、
部屋の前には正座をする女の人が一人…
…本当、
逃げるって確信されてるなぁ…
まぁ実際、一人だったら逃げるけど。
そして少ししてから数人が
お膳を持って部屋に入ってきた。
「お待たせ致しましたー」
「わっ…!」
次々に置かれて行く豪華な食事。
それはそれは綺麗だ。
「お、美味しそう…!」
お刺身や蒸し物、天ぷらにお吸い物、
煮物やお魚もある。
箸を持って、
手前にあったものを食べる。
「お、美味しい……っ」
「ありがとうございます。
板前の者に言っておきますね」
ぱくぱくと、
幸せオーラを放出しながら口に含んでいると