鬼の花嫁
「今日もありがとうございました」
「いーえっ、随分上達してきたわね」
にっこり微笑んで
そんな事を言ってくれる涼さん
「桜の剣には曇りがなくて真っ直ぐ…
あなたは強くなる」
真剣な瞳でそう言われ、
ドキンと跳ねる胸
「はい…!」
「でも、桜ちゃんって飲み込み早いよ」
ふふっと笑いながら
感心したようにそう言う水流さん
「本当に…ありがとうございます」
心からのお礼を告げて
あたしは風神さんの自宅へと向かう